ドジャースの山本由伸投手(26)が18日(日本時間19日)の敵地レンジャース戦で今季最長の7回を5安打無失点、10奪三振の快投で3勝目をマーク。サイ・ヤング賞を2度受賞しているテグロムに投げ勝ち「7イニング投げ切れたのは自分でもよかった。素晴らしい投手と投げ合えるというのはすごくうれしく思いますし、より気を引き締めて、ミスをしないように心掛けた」と米メディアの前で胸を張った。防御率0・93にまで引き下げてナ・リーグトップ、勝利数もトップタイに躍り出た。
頼もしい右腕にロバーツ監督も「今夜の彼は素晴らしかった。彼はすべての投球パターンをうまく使いこなしていた。彼のプレーは一段上のレベルに達した。エース級の投球をしている。彼はナショナルリーグで最高の投手だ」と高く評価し、先頭打者本塁打を放ったエドマンも「彼は使命感を持った男だ。止められない存在だ」と舌を巻くほどだ。
NPBを席巻したころと変わらぬ安定感を見せ始めた山本。米メディア「ジ・アスレチック」は「26歳の小柄な彼の投球を上回る投手はほとんどいない。彼の仕事ぶりを見ていると動きの効率性とコマンドの正確さを感じる。彼の速球は彼が望むところならどこでも飛んでいく。スピリットはさく裂してダートに向かって急降下し、カーブはスローダウンする。これは山本の進化の次の段階だ」と新境地に突入したと見ている。